2024.05.09
事故事例

ある建設業者様の解体作業で発生した事故と対策

解体作業中に隣家の壁を破損

木造二階建て住宅の解体作業を請け負い、重機で解体作業をしていました。

解体作業をしていたA様のご自宅は、B様の住宅に隣接しており、解体作業中にB様宅の壁に重機があたってしまいました。

作業完了後に改めて確認をするとB様宅の外壁と鉄板に最近できたであろう破損が確認でき、破損の箇所からも明らかに重機で破損させてしまったことがわかったためB様にお詫びをすることになりました。

原因と対策

ここで事故を防ぐためにはどうすればよかったか考えたいと思います。事故を起こさない、万が一起きた場合でも被害を極力抑える対策を検討することは非常に重要です。

重機を使用した作業は熟練の技が必要です。ただ作業に慣れていればいいというわけではありません。熟練の技術者が慢心し安全意識が疎かになると慎重さに欠けることになります。特に古い建物の解体は隣家との間隔が狭い場合が多く、他物を損壊する可能性が高くなります。

従業員の教育による安全意識の向上や、作業のチェックポイントをあらかじめ設けておくなどの工夫が事故防止には効果的です。